戦わない戦略だけでは衰退します

ムラモトヒロキです。

ブルーオーシャン戦略って聞いたことはありますか?
ニッチな市場を見つけて「戦わない」戦略を取ることを言います。
ちなみにブルーオーシャンとはレッドオーシャンと対比する言葉です。
レッドオーシャンは血で染まった赤い海を指します。
要するに、競争が激化している市場ってことですね。
対してブルーオーシャンは、そういった競争がない市場です。
つまり、ニッチ(隙間)な市場は競争が起きていないので、弱者にとっては市場開拓に向いているってことですね。
だから、僕達のような中小零細の経営者は「戦わない」戦略を取るのが有効だって言われています。

ですが・・・

実はあまり知られていませんが、「戦わない」戦略というのは長期的に見ると衰退する戦略です。
経営学の世界において、「戦わない」戦略が不利になるのはすでに答えが出ているんですね。
理由は簡単です。
イノベーションが起きないからです。
つまり、競争にさらされないということはビジネスの進化や最適化を妨げてしまうんですよ。

そして、ある日黒船がやってきます。
それは大手企業のような強者かもしれません。
もしくは、異業種から参入してきたイノベーティブな企業かもしれません。
そういう連中がやってきて、平和ボケしている市場を荒らし始めます。
戦わない戦略を取っていると、そこに対抗手段がないために市場を守ることもできないんですね。

これは、僕も実体験していることです。
ニッチな市場を見つけて、そこで市場を開拓しました。
その時は、僕自身が他から参入してきた異端者でした。
いくつかの会社は撤退を余儀なくされたと思います。
そうやって、ニッチな市場でシェアを取りました。
でも、それも長くは続きませんでした。
さらにニッチな市場に資本力のある企業が続々参入してきたのです。

ほとんど戦わずして得た市場は、そういった企業に奪われました。
イノベーションを怠った結果だったと思います。
投資ができなかったのも大きな要因だったでしょうね。
知識不足もあったと思います。
僕のビジネスは陳腐化されてしまいました。
もっとやれることはあったのに、と今なら思いますね。笑

こんな感じで、ブルーオーシャン戦略とか、いわゆるニッチ戦略とか、「戦わない」戦略というのが必ずしも有効とは限りません。
スタートアップ時に有効なのは確かなんですが、永続的に使い続けて良い戦略ではないんですね。
そこは勘違いしないようにしてください。
あなたは「戦わない」市場で安心しきってはいませんか?

眞心マーケティングと眞心イノベーションを心がけていきましょう。

P.S.
言い方は悪いかもしれませんが、僕が市場の開拓をオススメするなら独占されているニッチな市場を狙うように伝えます。
つまり、誰かのブルーオーシャンを狙うんですね。
平和ボケしているところを狙います。笑
あくまでも参入することが社会の利益になるってことが前提ですけど。
ここから先はランチェスター戦略の出番ですがこれはまた別の話です。

分かっていただきたいのは、競争はあなたが望まなくてもいつか起きるってことです。
だから、いつ競合が現れても良いように研鑽を惜しまないようにしてください。

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