忘却曲線の誤解

東京のホテルにて
ムラモトヒロキです。

先程グループコーチングを終えてホテルに戻ってきました。
今日もメンバーが氣付きを得られたようで何よりです。
そんな有意義な会の終わりに、メンバーの1人に「僕のコーチンググループの売りは
何だと思います?」という質問をしてみました。
すると、以前に僕との関係を紹介する際にこんな言葉を使って伝えましたと
教えてくれました。
「家計と心を支えて貰ってます。」
いやー、大層な話になってますね。笑
責任重大ですね。
責任は持てませんけど。笑

とまぁ茶化しながらも有り難い言葉だなと思いました。
もちろん、僕はメンバーの成果にまでは責任を持つことはできません。
なぜなら、彼らが実際に行動するかどうかは僕のコントロール外だからです。
たとえコントロールできたとしても、彼らのビジネス環境までも
どうにかできるわけではありません。
だから、僕が責任を持つことができるのはグループでできるだけ正確な情報を
シェアすることですね。
的確なアドバイスや最適な方向へ導くことまでなら責任は持とうと思います。
コーチングを受ける人達の人生を左右するかもしれないという
氣概をもって望んでいるつもりです。

というわけで、ここでも1つ正確な情報をお伝えできたらと思いました。
そのネタは、「エビングハウスの忘却曲線」。
実はこの忘却曲線の話、間違って伝えられているようです。
かくいう僕も間違って使ってしまってました。笑
調べたはずなのに・・・。
だから、これをもって訂正したいと思います。

この忘却曲線の話は、よくこんな風に用いられています。
人の記憶は
20分後におよそ42%、
1時間後におよそ56%、
1日後にはおよそ66%、
6日後にはおよそ75%を
忘れてしまう。
・・・
・・・
これ嘘です。笑
忘却曲線は記憶量の話ではないんですね。

実際にエビングハウスが言ったのは、20分後には節約率が58%、
1時間後には節約率が44%、1日後には節約率が34%、
6日後には節約率が25%、という内容です。
この節約率というのは、一度記憶した内容を再び完全に記憶し直すまでに
必要な時間(または回数)をどれくらい節約できたかを表す割合です。
要するに、ある物事を記憶するのに100分かかったとして、20分後に覚え直した場合は
42分で済むってことです。
58分の節約なので節約率58%です。
回数の場合は、ある物事を記憶するのに100回かかったとして、20分後に覚え直した場合は
42回で済むってことですね。
ということは、6日後の節約率は25%ですから完全に記憶するのに75分かかる、
あるいは75回かかるといった感じです。
つまり、記憶に定着させたいなら、少しでも早く復習した方が「効率が良い」というのが
結論でしょうか。
せっかくなので、時間を節約して効率良く記憶するようにしてくださいね。

P.S.
来月の東京のコーチンググループは、無料で見学者を募集しようと思います。
初の試みですが、今後続けて行うかどうかはわかりません。
もし良かったらお越しください。
詳細は後日お伝えする予定です。
日程は2018年5月24日となります。

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