ムラモトヒロキです。
ビジネスの世界にいると、自分の「強み」を発見するのが大事だという話をよく聞きます。
その為のツールだったり、セミナーだったり、色んなものが提供されてますよね。
でも・・・
自分の強みを自分だけで探すのは間違っているんですよね。
例えば、
「歌が上手だから歌が強みだ!」
「計算が得意だから計算が強みだ!」
「英語が堪能だから英語が強みだ!」
これ本当に強みだと思いますか?
上手だから得意だから堪能だから、自分の強みになるのでしょうか?
答えはNoですよね。
なぜなら、どんなに歌が上手くてもプロの世界で通用するとは限りません。
計算が得意だろうと、電卓やパソコンを前にしたら複雑な計算ではかなわないでしょう。
英語が堪能だからって、周りがネイティブだったら別に普通のことです。
要するに、自分の中で見つけたものが「市場」で「強み」になるとは限らないんですよ。
というか、自分が強みだと思ってるものは、別の人も同様に強みとして使ってるなんてことが全然あり得ます。
その場合は強みとしては機能しません。
だって違いが生まれませんから。
だから、自分だけで自分の強みを探すのは間違ってるんですね。
じゃあ、どうすれば「強み」は見つかるのか?
答えは簡単です。
孫子にはこうあります。
「知彼知己者、百戰不殆」
彼を知り己を知れば百戦殆からず。
つまり、自分の強みを探すのもいいですが他者のことを知るのも大事だってことです。
もっと言うと、他者の「弱み」を知らないのが問題なんですね。
ここ最近もそういう話を聞きました。
言ってることはみんな同じです。
「私は」「私は」「私は」
みーんな「私は」ばっかりです。笑
私の強み、私の会社の強み、私の商品の強み、ばっかり語ってきます。
そういう人たちに限って、競合の分析はしていません。
「私はこれこれこういう強みがあります。」
対して僕が、「競合にこういう会社がありますよね。」と言うと・・・
「え?そうなんですか?知らないですね。」
と言って再び「私は」「私は」「私は」
(知らんのかいっ!)
とツッコミたくなるのをぐっとこらえます。笑
正直、大して詳しくもない僕が知ってるレベルのことも調べてないなんて信じられないです。
そういう人たちは、孫子によればこういう結果になります。
「不知彼而知己、一勝一負」
彼を知らずして己を知れば、一勝一負す。
フィフティーフィフティーってことですね。
要はギャンブルです。
自分で自分の強みばかり探してないで、他者の弱みを探すことも怠らないようにしてくださいね。
眞心マーケティングと眞心イノベーションを心がけていきましょう。
P.S.
誤解を恐れずに、H.G.ウェルズの盲人の国より引用です。
In the country of the blind,
the one-eyed man is king.
盲人の国では片目の者が王である。
「強み」とは、自分の中にあるものではありません。
他者との共存の中に見出すものです。
P.P.S.
4/18の講座の準備に追われてます。笑
http://www.magokoro.jp/nsf004/
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