コラボイベントは人が集まりにくい

東京のホテルより
ムラモトヒロキです。

最近、コラボイベントの話を聞くことが多いのでそれにまつわる話をひとつ。

コラボイベント。
こう聞いて、どんなイメージをされますか?
1+1は2以上!
みたいなイメージないですか?
サマソニとかフジロックみたいにフェス形式で3組5組と増えた方が
集客できそうな感覚はないですか?
答えは・・・
Noです。笑

と言っても、あくまでこれは僕の経験則。
だから例外もあると思います。
でも、僕は7年間フェス形式のライブを会社で主催していたので、
信憑性はあるかと思います。
そこで出てきた答えは、コラボは人が集まりにくいということです。苦笑
正直、主催していたライブには武道館クラスや横浜アリーナクラスの
声優や芸能人が参加してました。
要するに1万人規模で人を集められる演者さんってことですね。
ですが、そんなライブイベントであっても数百人のお客さんを集めるのに
苦心したんです。
露出が少なかったということはありません。
検索エンジンでの広告や動画サイトでの広告、2万部以上のフリーペーパーなど
かなり展開していましたからね。

じゃあ何が問題なのか?
これはあくまでも仮説ですが、「中身が見えない」のが問題だと思います。
もっと言うと、「楽しさが伝わらない」のが問題だったんでしょうね。
コラボになると、どうしても推し(ファンの対象)の出演時間が短くなります。
内容に至っても基本的には本人のツアーなどより劣ってしまいます。
だから、敢えて参加する理由がお客さんには見い出せないんですね。

では解決策がないのか?
というと、そうでもないと思います。
解決策は大きく分けて2つ。
1つは、規模を大きくすることです。
規模を大きくして「お祭り」感を演出するのがポイントですね。
これは、「流行に乗り遅れたくない」というような人間心理に
基づいているのだと思います。
皆が行くなら私も行く!
みたいな感じですね。笑

もう1つは、コラボによる「希少性」を設けることです。
多くの場合、コラボとは名ばかりで各演者毎にパートが分かれています。
Aさんが演奏した後、Bグループが演奏し、Cさんが演奏する。
こんな感じですね。
これは講演やセミナーなんかでも同じです。
ですが僕たちがやったのは、AグループとBグループでゲーム対決をさせる
といった企画でした。
要するに、テレビでも実現できないような人気グループ同士のバトルを
演出したんですね。
するとどうなるか?
情報が拡散するんですね。
SNSはもちろんですが、ニュースサイトなんかでも「あり得ないシチュエーション!」
みたいな感じで広がります。
すると、2回目以降は徐々に認知されます。
「あの伝説の!」とか言われます。
いや、実際は自分で言うんですが。笑
そこに「希少性」が生まれます。
その場に居たいと思ってもらうようにするんです。
「見逃したくない!」と思ってもらうことがポイントです。
こうやって、お客さんはコラボイベントに参加する意味を見出していくんですね。
ちなみに僕が携わっている間に2000人規模でライブができるようになりましたよ。
リスクを恐れて、実際できたのかもしれませんが、1万人規模でやる自信は
なかったです。笑

ぶっちゃけコラボイベントは集客力が1/10ぐらいになると思って良いと思います。
つまり、1000人集められる人なら100人。
500人集められる人なら50人です。
そうならないようにするには、しっかりとコラボイベントにする「意味」を顧客に提案しないとです。
企画する際は、氣をつけてみてくださいね。

眞心マーケティングと眞心イノベーションを心がけていきましょう。

P.S.
もう1つ、演者側の問題というのもあります。
つまり、演者サイドもコラボに疑問があると楽しそうな氣を出してくれないんですね。
「コラボやります」みたいな発信にしかなりません。笑
だから、ちゃんと内部顧客側にもマーケティングをする必要があります。
演者の方から、この事をファンに伝えても良いですか!?
と言わせるようにしないとです。
伝えたくてしょうがない、みたいな感情にするのが大事です。
要するにワクワクさせるってことですね。
そうすれば、「コラボ超楽しみ!みんな絶対来てね!」みたいな発信になりますから。

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